■ 上海から北京へ〔半導体商社訪問1〕(5/6)
「★ 初めての北京、一人旅」
一旦、上海に帰って一泊した翌日、北京に向かいました。
北京を訪問した目的は当時、取引のあった電子部品のネット商社を訪ねることです。
当時、市場で品薄の半導体やICをネットで探す仕組みがWorld Wideに確立されつつありました。
そんな中で、中国の電子部品のネット商社は深圳と北京に集中していました。
そして、北京では中国の秋葉原と言われる、「中関村」に集中していたのです。
ただ、問題は中国からネットで輸入するとよく、ニセモノを掴まされたことです。
外観は梱包用のダンボールを含めて、日本の半導体メーカーにそっくり似せて、全く見分けがつかないものもありました。
しかし、実際にお客さんが使って見ると動かない。
ICメーカーに持ち込んでも外見では分からないが生産LOT NOを調べたり、レントゲンで調べて、初めてニセモノと気がつくようなありさまです。
もちろん、我々にニセモノを送ってくる中国の商社も多くの同業者を経てきているので、彼等もニセモノとは気づかずに送ってきています。
従って、ニセモノとわかればほとんどの場合、返金に応じてはくれました。
そこで、実際は彼等はどんなところで、どんな人達がやっているのか見てみたいということもあり、上海に来たついでに北京まで足を伸ばした次第です。
(おわり)