■ お酒の輸出免許の相談(豊島税務署へ)

「◆ 日本酒の輸出免許の相談に豊島税務署へ」

 今日はお酒の輸出免許について聞きに、豊島税務署 (池袋西口) に行って来ました。
 
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 実は最近、中国の取引先から日本酒などの日本製品を輸入してネットで販売したいがB2ジャパンで輸出できないかとの相談を受けました。

 従来、日本は中国から安い労働力を利用した、安価な工業製品を輸入してきましたが、近頃は中国の人件費や物価が上がったことと、急激な円安の影響で以前のような価格的なメリットが薄れてきています。
 (15年位前にホテルで両替すると1元=13円~15円でしたが、最近は1元=20円にまで円安になっています。)

 一方で、中国人観光客の「爆買い」に見られるように中国人の購買力が上がり、高品質で安心、安全な日本製品は価格が高くとも、一部のお金持ちにはたいへん人気があるようです。

 そんなことで、日本酒の輸出について調べてみましたら、税務署の輸出免許が必要なようです。

 そこで、学生時代の仲間の国税局OBの友人に聞いてみると、お酒の販売免許は税務署でも限られたところで扱っていて、新宿区なら豊島税務署が管轄していると教えてくれました。
 そして、お酒の免許に関する資料と豊島税務署の担当部署の連絡先などのメモが入った書類を送ってきてくれました。

 そんなわけで、数日前にアポを取って、今日、豊島税務署を訪れました。

 担当者はお固い税務署に似合わず、まだ、新卒かと思うような今風の若い女性でしたが、酒類免許に関してはそれなりに詳しいようです。

この担当者から聞いた話では
 1)全てのお酒を扱う小売店は年間の免許の枠が少なく、抽選になるので簡単には取れない。
 2)最近は小売免許を申請するのはコンビニやスーパーなどの小売チェーンがほとんどとのこと。
 3)インターネット販売の免許は比較的取りやすいが販売数量が制限されている。
 4)「輸出入酒類卸売業免許」も比較的に簡単に取れるが、相談に来る人は多いわりに実際に申請するは少ない
 5)申請にはたくさんの書類の提出が必要で、決算書も3期分提出してもらうとのこと。経営状態も見られるようです。
 (申請時には貯金通帳のコピーも提出するとのことです。)

 以上のような説明を聞きながら、「申請用紙」と「申請の手引き」をもとに具体的な書類の書き方などを教えてもらって帰って来ました。
 (申請書や付随する提出書類は国税局のホームページからもダウンロード出来ます。)

 結構な量の書類の作成と、申請するお酒の種類別にどの位の量を販売する予定かなども記入しないといけないようです。

 と言うことで、中国側が本気で売る体制があるか確かめないで、安易に申請はできないなと感じました。

 
 

  

  
 「お酒の輸出免許の申請(1)」へ続く