■ 上海郊外の「提携工場」 訪問記(2017年12月25~28日)

  「2年ぶりの中国出張記」

 帰りは「中国高速鉄道(新幹線)」で上海に移動

 暮れも押し迫った、12月25日から28日まで中国の取引先工場に行ってきました。
 最近は中国工場の品質も安定しており、2015年9月以来、2年ぶりの訪問です。

 今回はANAで25日の朝便で「羽田空港」を出発し、「上海虹橋空港」にお昼過ぎに着きました。
 そして、そのまま南京手前の「丹陽市」まで迎えの車で移動しました。上海から230Km位のところですが、上海の経済圏です。
 
 15年前は高速道路が渋滞し、5時間以上かかったこともありましたが、最近は迂回して走る高速道路が複数本できおり、渋滞は解消されて3時間ほどで着きました。

 ホテルは今まで「丹陽金陵ホテル」に泊まっていましたが、今回はもう少し新しくて見た目が立派な(笑)「水中仙 東雅国際ホテル」というホテルを予約してしてくれていました。

 因みに15年前に初めて行ったときは「丹陽金陵ホテル」1泊6,000円位でした。2年前で8,000円位に上がっていましたが、今回のホテルは9,000円でした。上海だと12,000円位と思います。

 丹陽市までの高速道路の両脇には所々には大規模な高層のマンション群が建っていました。いくら中国の人口が多くても、本当にこんな高額な高層マンションが売れるのかとビックリです。おそらく、金持ちが投資で買っているのが多いと思われます。

 取引先の工場の敷地も従業員の通勤用の車がたくさん停めてありました。数年前までは社長の車だけでしたが、今は社員も車が持てるようになったそうです。

 人件費や福利厚生費が上がっているので、従業員数を減らして24時間勤務や残業を増やして全体の人件費を抑えているとのこと。一人当たりの収入が増えれば従業員は満足のようです。

 但し、下請け工場に行ったら10年前と同じ汚さでした。地方都市でも町の中心部と少し離れた郊外の村では格差が相当あるようです。

 また、工場地帯では環境規制が厳しくて、古い工場で環境基準をクリアできないとどんどん、操業停止に追い込まれているとのこと。
 環境局の役人が調査に来ると入り口で守衛や工場経営者と揉めるので、最近は近くの道路から「ドローン」を飛ばして、上空から写真をと撮ったり、大気の分析をして違反があれば改善勧告や操業停止の通知を送るそうです。

 従って、有害物質や汚染排水の処理にお金をかけれない、中小零細企業の経営者は戦々恐々としているようです。

 話は変わりますが、中国は接待とお土産の文化なので、毎昼晩の食事は豪華です。(笑)
 日本のように数の多いお菓子を持って行って、「つまらないものですが皆さんでどうぞ!」はダメだそうです。

 今回、上海への帰りは高速鉄道(中国版新幹線)で北常州駅から上海虹橋駅まで170Kmを50分位で帰ってきました。
 以前も書きましたが、日本の新幹線より早く最高時速307Kmでしかも静かです。かって、日本が欧米の文化に学んでそれを超えたように、中国も外国の技術を入れて、それを上回る段階にきているのかな。

 因みに中国の「高速鉄道」は日本の「新幹線」の半額です。北常州駅から上海虹橋駅までの158Kmで「129.5元(=2,330円)」、だいたい同じ距離の日本の上越新幹線で東京駅から上毛高原駅は151Kmで「5,390円」です。

 上海では「外難(バンドウ)」で夜景を見ながら食事をしてから、黄浦江の西岸の遊歩道を散歩し、その後に「浦東空港」に向かいました。

 今回、帰りの飛行機はなんと、浦東空港から羽田空港というルートでしかも、夜中の2時に出発して朝の5時半に羽田空港に着くという深夜便です。

 普通は着いた時と同じ虹橋空港から羽田空港に向かうのが一般的ですが、暮れのかき入れ時に安いチケット探した結果、深夜便で郊外の24時間空港から24時間空港の羽田空港へという組み合わせになっていました。(笑)

 今回の久しぶりの訪問で驚いたのは我々の取引先工場で、中国のEV自動車向け充電用のコネクタの部品をアルミダイキャストで大量に作っていたことです。しかも、金型も自社で作っていました。
 日本でもEV自動車は毎日、経済紙を賑わしていますが中国では既に量産に入っているということでしょうか?

ということで、最近は中国に行く機会がメッキリと減りましたが、行く度に新しい発見があります。

(注:以下の写真は仕事というより、食事や観光の写真が中心ですが具体的な製品や工場が特定できる写真は取引先との”秘守義務”があり、掲載できませんことをご了承ください。)

 
 上海から170Km先の「丹陽市」へ         かなり郊外のマンション群

  
  相変わらず煙モクモクの煙突         X線分析機での成分検査

  
   不具合品例のカンバン

  
                         中国EV車向けの充電コネクタ部品

   
                         従業員の自家用車

 
  社長の趣味のお茶のおもてなしとアマゾン産熱帯魚

  
                        水槽の魚を見て料理を注文します

 
 野菜は土に植えたままです。

 
  北京ダックの調理の実演

  
  上海ガニ(食べるの大変!)           カニ味噌と豆腐のスープ

 
  なぜかいつもダブルの部屋          エアコンの温度を上げても反応ナシ!

  
 一見豪華なホテルのロビーとフロント!

 
 朝食のテーブルには政府のスローガンが!    廊下にも

 
 頭金11980元(21万円)一日66元(1,200円)で!   今回のホテルの外観

 
  ホテル前の朝の渋滞

 
  ホテルの入口に掲げられたLEDのスローガン!(レストランと同じ内容)

 
 揚州へ向かって、揚子江を渡っています。15年前はフェリーでしたが、今は上海から
 10本以上の橋がかかっています。揚州まで33Km!

 
  下請工場は昔のまま?            昼食は揚州の地元の食堂

 
  揚子江の淡水魚煮              翌日は常州市へ

 
  こちらは昼食の火鍋レストラン        なぜか食器をラップの包んであります

 
  右側がトウガラシで赤い鍋          高速鉄道の常州駅

 
  改札が始まりました            一等車のキップ。前回はビジネスクラス

 
                        最高時速は307Km!

 
 朝の9時20分に「北京南駅」を出発した列車のようです。お菓子と飲み物付きです

 
  15:10に「上海虹橋駅」に到着            駅の通路は広く長い!

 
  上海の街はあか抜けています          こちらの外灘のレストランで夕食

 
   フカヒレスープ

 
                         アワビのスープ

 
  「黄浦河」に浮かぶ観光船

 
  外灘(バンドウ)の西洋風建物群のライトアップ

 
                        浦東の有名な東方テレビタワー

 
 中央のビルが中国で一番の高層ビル

 
 「黄浦河」の遊歩道から見たバンドウの夜景でした

(おわり)