■「専門医が認めるアミノ酸」(WHY免疫療法研究会)

  「★ アミノ酸の若返り効果について書いてある本」

 

 今回、「アミノ酸若返り健康法」なるものの効果を研究してみようと思い、「専門医が認めるアミノ酸」(松山 淳 監修)という本を読んでみました。

     


 先ず、タンパク質(プロテイン)とペプチドとアミノ酸の関係について書いてあります。

 人間の身体は60~65%の水分と、16~20%のタンパク質で構成されているそうです。

 そして、従来はタンパク質の補給源として、プロティンが注目されていましたが、プロティンは消化されて、ペプチドという物質に変わり、さらに分解されてアミノ酸として身体に吸収されます。

 そこで、アミノ酸を直接吸収するほうが、身体の負担が軽くかつ、短時間に吸収されるのでアミノ酸サプリメントが注目されるようになりました。

 なお、プロティンとペプチド、アミノ酸の関係は下図のようになります。

  

 次にアミノ酸の種類について、書いてあります。

 自然界に存在するたくさんのアミノ酸のうち、人体を構成するのは20種類のアミノ酸だそうです。
 そのうち、体内で合成が不可能なアミノ酸は9種類で「必須アミノ酸」といいます。

 一方、身体の中で合成できるアミノ酸は11種類で「非必須アミノ酸」というそうです。

◆ 具体的な分類は以下のようになります。 
  ① 必須アミノ酸(体内で合成できない9種類)=不可欠アミノ酸
    ・スレオニン ・ヒスチジン ・トリプトファン ・リジン ・メチオニン

    ・フェニルアラニン ・バリン ・ロイシン ・イソロイシン
 
  ② 非必須アミノ酸(体内で合成できる11種類)
    ・アルギニン ・グルタミン ・プロリン ・グリシン ・アスパラギン
    ・グルタミン酸 ・アスパラギン酸 ・オルニチン ・チロシン ・セリン ・アラニン

 そして、アミノ酸は普段の「健康管理」から始まって、「美容とダイエット」「スポーツでの身体のサポート」「アンチエイジング」など様々な場面での効果が認められているようです。

 ここからは、アミノ酸のそれぞれの効果について書いてあります。

 ◆ 健康を増進するアミノ酸の種類について
  ① 免疫力アップには「アルギニン」と「グルタミン」
  ・ アルギニンは免疫細胞のマイクロファージを活性化
  ・ グルタミンはマイクロファージを増殖します。 
  ②運動後の疲労回復には筋細胞の主成分の
  「バリン」「ロイシン」「イソロイシン」「アルギニン」が有効。
  ③ 胃荒れや腸機能低下による下痢の改善には「グルタミン」
  ④ 肝機能を高めて、お酒を楽しむためには
 「メチオニン」「バリン」「ロイシン」「イソロイシン」「アルギニン」
  (*但し、「肝硬変」まで進んだ人は摂取不可です。) 
  ⑤ 血圧を下げて脳卒中を防ぐには血管拡張作用のある「アルギニン」 
  ➅ 動脈硬化の予防には血小板の凝縮を防ぎ、血液をサラサラにしてくれる
 「アルギニン」「メチオニン」
  ⑦ 糖尿病の予防にはインスリンの分泌を促進する「アルギニン」アラニン」
 
 ◆ 「美容・ダイエット」とアミノ酸の関係は
  ① 肌のツヤ、張り、弾力性を作り出すコラーゲンを構成する
  「プロリン」「アラニン」「グリシン」
  ② 各種のアミノ酸は肌(表皮)のターンオーバー(新陳代謝)を促し、黒ずみの原因のメラニン色素をすみやかに体外に出します。その結果、肌のシミを減らし、美白効果を発揮します。
  ③ 体脂肪を燃焼させて、ダイエット効果を促進するアミノ酸は
  「バリン」「ロイシン」「イソロイシン」
  ④ 髪の毛は「ケラチン」というタンパク質から出来ており、18種類のアミノ酸から構成されています。 従って、アミノ酸を取得すると髪の毛が太くなり、うるおい感(ツヤ)がでます。 

 ◆ スポーツシーン(アスリート)に必要なアミノ酸は
  ① 筋肉は「アクチン」と「ミオシン」という筋タンパク質肉からなっています。 
   これらの筋タンパク質の主成分の「バリン」「ロイシン」「イソロイシン」を取得することにより、「筋力アップ」「スタミナアップ」「疲労回復力アップ」に効果を発揮します。
 
  (以前、NHKの「ためしてガッテン!」という番組でも、「1週間に合計60分でいいので速歩であるいた後、30分以内に牛乳をコップ一杯飲んで下さい。すると、高齢者でも筋肉がついて、病気にに負けない身体になります。」という特集をしていました。あれも牛乳に含まれるアミノ酸の効果だそうです。)
 
 ◆ アミノ酸によるアンチ・エイジング(若返り)効果
  ① 非必須アミノ酸である、「アルギニン」「グルタミン」「オルチニン」「グリシン」などの摂取が、脳の下垂体前葉で生産、分泌され「若さのマスターホルモン」と呼ばれる「H・G・H(ヒト成長ホルモン)」の分泌レベルを大幅に高めます。
  ② 「H・G・H(ヒト成長ホルモン)」の分泌は20歳前後がピークですが、夜、就寝前に前記のアミノ酸の摂取すると睡眠中に「H・G・H」の分泌が促進され、身体機能を若返らせることが出来ます。
  ③ 具体的なアンチ・エイジング(若返り)効果としては
  ・胴回りを中心とした体脂肪の減少と筋力アップ。
  ・肌の張り、ツヤの改善。
  ・脳の働きの活性化(記憶力の向上、アルツハイマーの予防)
  ・脳、心臓、血管系の病気の予防(高血圧の改善、血中コレストロールの低下)
  ・更年期障害、骨粗しょう症の予防
  ・糖尿病の予防
  ・性的能力の回復
    
 「H・G・H(ヒト成長ホルモン)」による、上記の効用は日米の医療機関の調査で実証されているそうです。

 これらのアミノ酸は「ご飯に味噌汁、納豆に生卵」といった普段の食事で摂ることができますが、一定量のアミノ酸を食事でコンスタントに摂取するのはかなりの量が必要とのこと。

 また、タンパク質が分解されてアミノ酸として取得されるまでにかなりの時間がかかり、その間に体外に排出される量も多いそうです。
 そこで、手っとり早く確実にアミノ酸を体内に取り入れる方法は「アミノ酸サプリメント」です。

 ということで、ある「アミノ酸サプリメント」を飲んでみました。20日間(1箱)ほど飲んでみました。
  
 その結果、一番はっきりと効果が現れたのがダイエット効果でした。
 お腹の脂肪が取れ、ウエストが細くなってベルトの穴が足りなくなってしまいました。
 (昔、はいていたジーパンも穿けるようになりました。)(^-^)

 若いときは50kg前半だった体重も年とともに増えて、60kgを超えていました。
 運動をしても中々、60kg以下に下がらなかったのに最近は58kgまで減りました。

 そして、夜もぐっすりと眠れるようになり、倦怠感を感じることがなくなったように思います。

 知り合いの話では3ヶ月飲み続けると髪の毛が太くなり、白髪も改善するとのことです。
 (本当かな?)(^^ゞ

 粉末をコップ一杯の水で溶かして飲みますが、味はスポーツ用アミノ酸サプリメントの「アミノバイタル」と違い、オレンジジュース味で飲みやすい味です。
 (「アミノバイタル」は登山の前後などに飲んでいましたが、味がまずくて飲みにくいことで有名です。)

 今までの感想は以上ですが、もう少し飲み続けて再度報告しようと思います。

(おわり)

    (『「アンチエイジング サプリメント」について』を参照下さい。)