(「揚子江をフェリーで渡る(揚州→鎮江)(3)」からの続き)
「★ 鎮江のコネクタ工場で歓待を受ける」
鎮江市内のホテルに泊まった翌日、高周波コネクタの工場を視察しました。
ここの工場とはすでに取引が始まっていました。
この会社のオーナーは元々、国営のコネクタ工場の技術部長だったとのこと。
中国の民間企業には国営会社から独立した人が多いそうです。
国営会社時代の人脈と情報を活かして成功しているようです。
(人脈社会の中国ならではですね。)
工場には近代的なNCマシーンがたくさん入っていましたが、コネクタの金属シェルの粗加工(前工程)はたくさんの工員が古い手動式の切削機を使って手作業でやっていました。
その作業現場だけは昔のままといった感じで、薄暗く雑然としていました。
日本のように最初からマシーンで削るより、ある程度の精度までは手作業の粗削りで加工し、最後の仕上げをNCマシーンで削る方がコストが安く出きるとのとのことです。
人件費の安い中国ならではの方法ですね。
コネクタ工場の視察を終えたあと、高速道路で上海に帰りましたが、たしか、4~5時間かかったと思います。
(「上海から北京へ(5)」に続く)