■ 「鎮江(丹陽市)・揚州・武漢・上海」(5泊6日の中国出張)

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「中国工場のオープニングと揚州・武漢」を巡る6日間の中国出張」

 今回の中国出張は日本の消臭剤メーカーの製品を中国で現地生産して、中国でも発売を開始し日本のメーカーの委託生産もする工場のオープニングに立ち会うために日本のメーカーと一緒に訪中しました。

今回のスケジュールは以下の日程でした。
・ 3/19(火)【1日目】羽田空港 ⇒ 虹橋東空港(上海) = 車で鎮江市(丹陽)の工場へ。
・ 3/20(水)【2日目】新ラインのオープニングセレモニーに参加。工場内の視察と打合せ。
・ 3/21(木)【3日目】揚州の「痩西湖(そうせいこ)」を観光 ⇒ 車で上海へ移動。
・ 3/22(金)【4日目】日本のメーカーお客さんを虹橋空港へ送る ⇒ 高速鉄道と車で武漢市へ移動。
・ 3/23(土)【5日目】武漢のEC販売運営会社「火蝠電商」を訪問、打合せ⇒高速鉄道で上海へ移動
・ 3/24(日)【6日目】 虹橋空港(上海) ⇒ 羽田空港へ。

 今回の消臭剤のビジネスは25年近くのお付き合いのある、鎮江市のコネクタ工場が新たに生産ラインを設けて、日本から輸入した原液をボトルに詰めて、中国でも販売するビジネスです。
生産が軌道にのれば、日本のメーカーが中国から製品を逆輸入することも考えています。

 この話は昨年の8月に訪中した時に消臭剤のサンプルをコネクタ工場の社長に渡したところ、ヘビースモーカーのコネクタ工場の社長がこの消臭剤の効果に気づいたところから始まっています。

 一般に市販されている有名メーカーの消臭剤と言われているものはほとんどが、匂いを上から被せてごまかす芳香剤なので効果は一時的です。
 しかし、この消臭剤は匂いを元から消すもので、20年以上に亘り産業用として、食品工場やパチンコ店のタバコのに匂い消しとして使われてきました。
 日本で個人消費者向けに販売したのは、ここ数年ですが最近はネット販売で急速に売り上げを伸ばしています。

  昨年の春にこの消臭剤を中国で販売する権利を私の会社で取得して、前述のように8月の訪中時に現地で契約しているEC販売の会社向けにサンプルを持参しました。
 その時にたまたま、コネクタ会社の社長にもサンプルを渡しました。もちろん、中国では同じような製品はありません。(ほとんどの人が市販されている芳香剤と同じものと誤解します。)

 しかし、コネクタ工場の社長は実際に使ってみて、その効果に驚いて日本から濃縮液を輸入して自分の工場でボトル詰めを行って、中国で販売したいので日本のメーカーを紹介しろと、矢のような催促を受けましたが、我々は日本のメーカーとはまだ取り引きを始めたばかりで、お互いを良く知らないので少し待ってもらって、昨年の12月11日静岡のメーカーを一緒に訪問してから、話がトントン拍子に進み、今回の中国生産に繋がりました。

 コネクタ工場は最近はやりのEV車の世界的な企業の充電コネクタなども生産しており、ラインの立ち上げはお手の物です。
社長が日本に来て一度、静岡の工場の生産ラインを見ただけで、同じ機能のラインを作りました。そして
、今回の日本側のメーカーの社長と部長を呼んでのオープニングになりました。

 とはいえ、すべてが順調というわけにはいかず、2月に中国に向けて輸出した1トンの濃縮液が、福島原発冷却水の海洋放出の煽りを受けて、中国の税関で2ヶ月以上止まっていまして、今回の試運転には間に合いませんでした。
 また、余談ですが私が3月22日頃から体調が悪くなって、武漢を訪問したときは最悪でしたが、24日になんとか日本に帰って来て、翌日病院に行きましたら、なんと、コロナ感染と判定されました。まさかと思いましたが、体調不調の原因が分かってホッとした部分もあります。(笑)

今回の新生産ラインの視察は1日で終わり、翌日は揚州市「痩西湖(そうせいこ)」という隋や唐の時代から風光明媚な場所として知られる有名な庭園を廻りました。
清時代の詩人が杭州の西湖を引き合いに出し「痩せた(細長い)西湖」と詠ったことが名前の由来とのことです。隋や唐の時代から造成を始め、康煕帝乾隆帝の時代に完成したようです。

 痩西湖の北側には仏教の戒律を授けるために六度目の渡航で日本に渡った「鑑真和上」ゆかりの「大明寺」があります。鑑真和上は日本の唐招提寺を創建したことでも有名です。

 

 

 

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