■ 特別展「始皇帝と大兵馬俑」(上野 国立東京博物館)

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 今日は午前中、半休をもらって上野の国立東京博物館で開催している、「始皇帝と大兵馬俑展」を見に行って来ました。

   

 前の会社の時に中国の「西安」で高周波コネクタを作らせようとしたことがあり、当時の営業責任者がお客さんと何回も西安に出張していました。

 そして、何回目かの出張の時に「兵馬俑」を見に行ったとのことで、「そのスケールに圧倒された。」と言っていたのが耳にこびりついていました。

 そこで、私も一度は「西安」行って兵馬俑を見てみたい思っていましたが、肝心の仕事の方は西安の水質が悪く、メッキが白っぽくなる現象が改善できずに撤退しました。”

 今回、上野の国立東京博物館兵馬俑展が開催されているのを知り、当時の話を思い出しました。

 そして、中国まで見に行くことを思えば、格安でしかも現地より日本語の詳しい解説がついているので、お得と思い直ぐに飛びつきました。(^-^)

 明日は「建国記念日」で休みですが、休日は混雑すると思い、平日の午前中にしました。
 お昼近くになるに従って、ほどほどに混んで来ました。

  会場は通路(売店)を挟んで大きく2つに分かれていましたが、内容的には3部に分かれていました。

 第一部は始皇帝が中国を統一する前のまだ、小国だった頃からの歴史と当時の「出土品」
 第二部は始皇帝が中国全土を統一した後の歴史と出土品。
 そして、第三部は2台の銅馬車の展示と圧巻の兵馬俑の展示です。

 先ずは「第一部」の小国時代から統一までの出展ではこんなものが出ていました。

    

      

 「秦の始皇帝」と言えば、一代で中国をと統一したのかと思っていましたが、実際は中国の西方の甘粛省あった、山間の小さな国からスタートし、叙々に東に勢力を拡大していったようです。

    

 そして、約700年の歳月をかけて、30代にわたる君主が少しずつ領土を広げ、始皇帝が王位を引き継ぐ頃には既に中国の西半分を支配していたようです。

 「第二部」では全土統一後に行った、度量衡(長さ、体積、重さ)や文字、銅貨などの統一にまつわる展示が中心でした。

  

  

    

 宮廷の雨水を利用して、地下に埋めた陶製の水道設備なども発掘されたようです。

     

  

 そして、第二部の最後に始皇帝陵と兵馬俑の発掘現場の映画が10分間、上映されていました。

 「第三部」は通路を隔てた反対側の部屋で、先ずは2台の4頭立て銅馬車を中心に展示されており、最後の方に展示会場で唯一の「写真撮影コーナー」がありました。
 (因みに今回の展示品の兵馬俑はレプリカだそうですが、かなり精工に作られており、本物と見分けがつかない感じです。)

  

      

 「1号銅馬車」は先導者で、「2号銅馬車」の後ろの御車に死後の始皇帝の魂を乗せて、天国まで導くことを想定して、一緒に埋葬したのではないかと解説していました。

 「第三部」の後半の兵馬俑の展示したある部屋は、手前の銅馬車展示場から出た通路が2階部分になっており、広い兵馬俑の展示会場全体を上から見下ろす仕掛けになっていました。

   

 そこには指揮官の将軍俑、立射俑、歩兵俑、騎兵俑、御者俑など様々な役割の兵馬俑があり、中には雑技俑までありました。

    

 中でも有名なのが、片膝を立てて弓を射る姿勢の、「跪射俑」です。
      


本物の兵馬俑にはかないませんが、そのスケールの大きさは充分に感じられます。

 「始皇帝と大兵馬俑」の図解解説書も買いました。
 2,400円と高いが西安まで行くことを思えば安いですね。(^-^)
   

 「国立東京博物館」はいくつもの展示館から成っており、常設展示館と特別展の会場に分かれているようです。

   

(おわり)

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